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投稿者: admin_kyouiku

形式・レイアウトに関する留意事項(その⑥)

”形式・レイアウトに関する留意事項”について、今回もご紹介させていただきます。
下記問題を一見いただいた際に、どこか違和感をお持ちになりますでしょうか。

 

(正)問2の問番号「2」が全角表示となっております。そのため他の問番号や、文内の数字表記に統一性がなくなっています。

問2の数字を入力する際に、文字入力を切替ずに入力を続けたため、全角表示となっております。
設問内容の入力に注力するあまり発生したミスであると推察されます。

文字と数字の区別、書式の統一は、「見やすい問題」という点において大切であると思われます。

 *数字表記につきましては、各大学様ごとで半角・全角表示の規定は異なりますが、いずれの場合でもどちらかに
  表記統一されることが望ましいと思われます。

形式・レイアウトに関する留意事項(その⑤)

前回に引き続き形式やレイアウトに関する留意事項についてご紹介させていただきます。

下記の画像①と②を見比べて、誤りにお気づきになりますでしょうか。




 

 

 

 

(正)問4の後ろのスペースが①に比べて②の方が広くなってしまっている。

上記②のケースでは、スペースを空ける際に気付かぬままスペースキーを二回押していたことが原因かと思われます。
また、半角スペースが全角スペースになっていた、作成時にはなかったスペースが修正時にできてしまっていたなど、思わぬタイミングでケアレスミスが発生していることがあります。
細かい指摘ですが、問題作成において、読みやすさや見栄えを考慮することも大切かと思われます。

 

 

形式・レイアウトに関する注意事項(その④)

今回も”形式やレイアウト”に関する留意事項についてご紹介いたします。下記の問題に1点誤りがございます。
どこに問題点があるのか、ご一考いただけますと幸いです。(解答は下段にございます。)

(誤)線部が不要な部分にまで引かれている

(正)

該当箇所だけに傍線を引いたつもりでも、他の部分にも傍線を引いてしまっていることを見落としている場合があります。
また、問題文だけでなく、本文の中にも余分な箇所に傍線が引かれていることがあります。
問題番号、選択肢番号、傍線部の該当箇所などひとつひとつに〇をしていき、確認することで見落としを防ぐことができます。
以下に校正の例をあげております。ご参考いただければ幸いです。

形式・レイアウトに関する注意点(その③)

引き続き形式・レイアウトにおける留意事項についてご紹介します。

以下の画像をみて、1点誤りを指摘してください。

(誤)選択肢④が重複している。それに伴い後ろの選択肢がずれている。

(正)

このような誤りは、目視だけで点検すると、重複している部分を見落としてしまうことがあります。
そのため、選択肢番号に〇などの印をつけて、正しい番号がひとつずつ振られているかを確認することで、
未然に防ぐことができます。

 

 

形式・レイアウトに関する注意点(その②)

引き続き、形式・レイアウトに関する留意事項についてご紹介いたします。

以下の画像に1点誤りがあります。
どの部分に誤りが含まれているとお考えでしょうか。

 

 

(誤)設問文で指定されている数と実際の問題数があっていない
次の空所(1)~(6)ではなく、次の空所(1)~(5)が正しい。

 

(正)

このような誤りの原因として、問題の削除や追加などが考えられます。
例えば、元々は問題の数が1つ多く設定されていたが1つ削除した。
しかし、修正すべき設問文は修正されず残ったままの状態になっていたということです。
こういったミスを防ぐためには、修正することで他に影響する所はないかという点も注意して問題作成・点検することが重要です。

形式・レイアウトに関する注意点(その①)

入試問題点検の際、形式やレイアウトの細部にまで注意を払われてますでしょうか。

入試問題の点検では内容に関するミスに注意が向きがちですが、形式やレイアウトに関する留意事項も多く見受けられます。

簡単ではありますが、当学園が50年以上に渡って実施している関関同立学力判定模試において、校正・校閲の途中で
発見した形式やレイアウトの事案について共有させていただきます。ご参考にいただければ幸いです。

文章中にある下線部の1文字が2行に分かれてしまっている状態

【例:編集前】

【編集後】

上記のように、下線部を問う問題があり下線部分の文字が途中で区切られている状態は、読みづらくなりケースによっては
意味を理解しづらくなる恐れもあります。

今回は形式・レイアウトにおける留意事項を1点ご紹介しました。
細かい点ではありますが、見栄えや読みやすさを向上させるために修正をしたほうが好ましいと思われます。
その他留意点は、今後順次掲載していきますのでご参考にいただけますと幸いです。

無料点検結果【英語】

引き続き【英語】の問題点検結果をご紹介いたします。

判定基準

A判定:最重要(範囲逸脱や解答無しなどの重大なミス)

B判定:重要(Aレベルではないが、外部より指摘を受ける可能性あり)

C判定:意見(A,Bレベルでもないが、意見として)

A判定

A判定になる問題の中で共通していた誤りとして、複数の正解がある問題が含まれていました。
複数の解答が成立する理由はいくつかありますが、当学園で確認できた原因は「選択肢の不十分な区別」「言語のニュアンス」によるものでした。

➡例えば、選択肢①と選択肢②の違いが微細すぎる場合、選択肢が十分に区別されていないので 複数の選択が正解となることがあります。
また、状況や文脈によって使い方が異なる単語は真逆の意味を持つことができるものもあるため、受験生の混乱を招く可能性があり特に注意が必要です。

B判定

文法におけるミス」が共通して見受けられました。
例えば、“She is the best student.” の冠詞が欠けており“She is best student.”としてしまっている。また、選択肢 “He quickly ran to the store.” を“He quick ran to the store.”と品詞の誤用が生じている等、他にも接続詞が必要なのに無い場合や、時制の間違いなど、見直してみると基本的な箇所においての誤りが見受けられました。

➡問題は成立していても、適切な表現でなければ受験生の混乱が生じ答えを正確に導くことができない可能性がございます。意外と見落としがちな部分ですので、別な角度からの点検が重要です。

C判定

C判定の問題には、共通した間違いはありませんでした。

今回点検を行った英語の入試問題では、比較的A判定・B判定と判定される問題が多くございました。
英語の問題点として、感覚的に陥ってしまうケースがあります(自分の経験では言わない、聞かないから×だ。逆に自分の感覚では〇〇とも言うし、〇〇とも聞く。だからこれも別解として正答になるなど)。しかし、言語というものは常に変化していくものです。「変化していくもの」を扱っている以上、数年前とは異なる言い回しや表現が許容される場合があります。実際の文法的な解釈ではどうなのか、選択肢を変更することでクリアになるのか。選択肢レベルでは厳しいので、問題自体を変えることで、解決することになるのかという見極めを行う必要があります。そのため、ネイティブによる点検や豊富な経験のある問題作成者、問題点検者の目を入れて複眼的に見ていくことが重要になります。

関関同立学力判定模試

当学園では、毎年6月と11月に関関同立学力判定模試を実施しております。
毎年多くの受験生や先生方にご活用していただいており、おかげさまで今年度の11月で通算85回目を迎えました。
今年度に実施した関関同立判定模試では新教育課程による出題科目と旧教育課程との共通部分を出題範囲として対応しております。
関関同立判定模試について詳しくはエール学園・関関同立受験サポート、ホームページをご覧ください。

➡エール学園・関関同立受験サポートはこちら

また、過去問題(2024年11月24日実施分)がご入用でしたらお気軽にご連絡ください。
お渡しできる教科は以下になります。
(英語・国語(漢文除く)・日本史・世界史・政治経済・文系数学・理系数学・物理・化学)

大学別入試情報

学校法人エール学園・関関同立受験サポートのホームページでは、関西主要私立大学の入試日程表や入試情報など大学入試にお役立ていただけるお知らせを
ご提供させていただいております。私大入試日程表は1年に4回、大学別入試情報は随時更新しております。
是非ご確認くださいませ。

エール学園・関関同立模試応援サポート
大学入試情報はこちら

無料点検結果【日本史】

前回に引き続き今回は【日本史】についての課題点をご紹介いたします。

判定基準

A判定:最重要(範囲逸脱や解答無しなどの重大なミス)

B判定:重要(Aレベルではないが、外部より指摘を受ける可能性あり)

C判定:意見(A、Bレベルでもないが、意見として)

A判定

A判定の問題には年号や用語の誤りが多く共通してみられました。

➡このようなヒューマンエラーに該当する出題ミスは点検の不十分さに起因します。
特に歴史に関する用語や漢字は正確さが求められるため、二重、三重に点検を行い出題ミスの早期発見に努めるよう重層的に点検する体制を強化する必要があります。

B判定

一部教科書・主要教科書には記載のない内容が含まれている問題が散見していました。

➡一部教科書や主要教科書に記載がなくても消去法で正答にたどり着くことができる問題もいくつかございました。
しかし、参考とされた教科書を使用していない受験生には不利になる可能性があります(既知の知識を活用して考察できるものは除く)。
受験の公平性を保つためにも高校の主要教科書に準拠した方が望ましいと思われます。

C判定

C判定の問題に多く共通していたのは、問題文に記載がなくてもいい一文が見受けられたことでした。

➡記載したままでもいいかと存じ上げますが、省く方が受験生の混乱を防ぐことができて、より正確に正解を1つに絞ることができるかと思われます。

また、一部教科書の文言そのままに近い記述が数件ございました。参考にされた教科書を使用している受験生は圧倒的に有利になる場合がございます。

➡公平性を保つためにも受験生の知識を発揮できるような文言に言い換えるほうが望ましいと思われます。

>日本史の入試問題では、受験生が既知の知識を活用して考察できるよう教科書で扱われていない初見の資料を扱うこともあります。そのため、誤った情報や不正確な事実は避け受験生が意図を正しく理解できるように工夫が必要です。また、山川出版社の教科書は、日本の歴史教育において広く使用されており、その内容は体系的で網羅的です(日本史探究・2024年度教科書占有率:約6割)。高校の主要教科書に準拠することは、受験生にとって公平で標準的な問題を提供することができる一つの手段にもなります。