無料点検結果【英語】
引き続き【英語】の問題点検結果をご紹介いたします。
判定基準
A判定:最重要(範囲逸脱や解答無しなどの重大なミス)
B判定:重要(Aレベルではないが、外部より指摘を受ける可能性あり)
C判定:意見(A,Bレベルでもないが、意見として)
A判定
A判定になる問題の中で共通していた誤りとして、複数の正解がある問題が含まれていました。
複数の解答が成立する理由はいくつかありますが、当学園で確認できた原因は「選択肢の不十分な区別」「言語のニュアンス」によるものでした。
➡例えば、選択肢①と選択肢②の違いが微細すぎる場合、選択肢が十分に区別されていないので 複数の選択が正解となることがあります。
また、状況や文脈によって使い方が異なる単語は真逆の意味を持つことができるものもあるため、受験生の混乱を招く可能性があり特に注意が必要です。
B判定
「文法におけるミス」が共通して見受けられました。
例えば、“She is the best student.” の冠詞が欠けており“She is best student.”としてしまっている。また、選択肢 “He quickly ran to the store.” を“He quick ran to the store.”と品詞の誤用が生じている等、他にも接続詞が必要なのに無い場合や、時制の間違いなど、見直してみると基本的な箇所においての誤りが見受けられました。
➡問題は成立していても、適切な表現でなければ受験生の混乱が生じ答えを正確に導くことができない可能性がございます。意外と見落としがちな部分ですので、別な角度からの点検が重要です。
C判定
C判定の問題には、共通した間違いはありませんでした。
今回点検を行った英語の入試問題では、比較的A判定・B判定と判定される問題が多くございました。
英語の問題点として、感覚的に陥ってしまうケースがあります(自分の経験では言わない、聞かないから×だ。逆に自分の感覚では〇〇とも言うし、〇〇とも聞く。だからこれも別解として正答になるなど)。しかし、言語というものは常に変化していくものです。「変化していくもの」を扱っている以上、数年前とは異なる言い回しや表現が許容される場合があります。実際の文法的な解釈ではどうなのか、選択肢を変更することでクリアになるのか。選択肢レベルでは厳しいので、問題自体を変えることで、解決することになるのかという見極めを行う必要があります。そのため、ネイティブによる点検や豊富な経験のある問題作成者、問題点検者の目を入れて複眼的に見ていくことが重要になります。