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無料点検結果【日本史】

前回に引き続き今回は【日本史】についての課題点をご紹介いたします。

判定基準

A判定:最重要(範囲逸脱や解答無しなどの重大なミス)

B判定:重要(Aレベルではないが、外部より指摘を受ける可能性あり)

C判定:意見(A、Bレベルでもないが、意見として)

A判定

A判定の問題には年号や用語の誤りが多く共通してみられました。

➡このようなヒューマンエラーに該当する出題ミスは点検の不十分さに起因します。
特に歴史に関する用語や漢字は正確さが求められるため、二重、三重に点検を行い出題ミスの早期発見に努めるよう重層的に点検する体制を強化する必要があります。

B判定

一部教科書・主要教科書には記載のない内容が含まれている問題が散見していました。

➡一部教科書や主要教科書に記載がなくても消去法で正答にたどり着くことができる問題もいくつかございました。
しかし、参考とされた教科書を使用していない受験生には不利になる可能性があります(既知の知識を活用して考察できるものは除く)。
受験の公平性を保つためにも高校の主要教科書に準拠した方が望ましいと思われます。

C判定

C判定の問題に多く共通していたのは、問題文に記載がなくてもいい一文が見受けられたことでした。

➡記載したままでもいいかと存じ上げますが、省く方が受験生の混乱を防ぐことができて、より正確に正解を1つに絞ることができるかと思われます。

また、一部教科書の文言そのままに近い記述が数件ございました。参考にされた教科書を使用している受験生は圧倒的に有利になる場合がございます。

➡公平性を保つためにも受験生の知識を発揮できるような文言に言い換えるほうが望ましいと思われます。

日本史の入試問題では、受験生が既知の知識を活用して考察できるよう教科書で扱われていない初見の資料を扱うこともあります。そのため、誤った情報や不正確な事実は避け受験生が意図を正しく理解できるように工夫が必要です。また、山川出版社の教科書は、日本の歴史教育において広く使用されており、その内容は体系的で網羅的です(日本史探究・2024年度教科書占有率:約6割)。高校の主要教科書に準拠することは、受験生にとって公平で標準的な問題を提供することができる一つの手段にもなります。

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